ネギの臭いを消す方法|科学的根拠のある口臭ケア5選

概要

今回はネギを食べた後に気になる口臭について、発生するメカニズムと科学的根拠のある消臭方法を紹介していきます。

焼き鳥のねぎまやラーメン、うどんのトッピングとして激うまなネギですが、食べた後の「あの臭い」が気になって、人に会う前は避けないといけませんよね…

そこで今回は、ネギ特有の臭いがなぜ発生するのかというメカニズムと、研究データの裏付けがある、科学的根拠のあるネギの消臭方法を調べてまとめてみました。
それではやっていきましょう!

目次

なぜネギを食べると臭うのか

ネギの香りや辛味の正体は、硫化アリル(アリシン)と呼ばれる硫黄化合物です。
ネギ・玉ねぎ・にんにくはいずれも同じネギ属(ユリ科)の植物で、香り成分の系統も共通しています。

もとになっているのは「アリイン」という物質です。
包丁で切ったり歯で噛んだりして細胞が傷つくと、酵素が働いてアリインがアリシンに変化し、あの独特な匂いと辛味が生まれます。

臭いは口の中だけの問題ではない

ここが意外なポイントなのですが、ネギの臭いは口の中だけで完結しません。
アリシンは体内で吸収・分解されるとアルキルスルフィド(硫化物)という物質に変わり、血液に乗って全身を巡ります。
そして最終的に、肺から呼気として排出される際に口臭として感じられるのです。

つまり、歯磨きやうがいで口の中をきれいにしても、体内に吸収された臭い成分が血流経由で肺から出てくる限り、臭いは根本的には消えません。
ガムを噛んでもしばらくするとまた臭ってくるのは、これが理由です。

ネギの臭い成分(アリシン)が酵素反応で生成され、吸収・血流を経て肺から呼気として排出されるまでの流れ
ネギの臭いが酵素反応でアリシンに変化し血液に吸収され肺から呼気として排出される仕組みを示した3ステップの図解

科学的に効果が確認されている消臭方法

ここからは、実際に研究で効果が確認されている消臭方法を紹介します。
食前にできる対策は牛乳とヨーグルト(研究中)、食後にできる対策はりんご・レタス・緑茶・パセリです。
自分が試しやすいタイミングを意識しながら読んでみてください。

1. りんご・レタスなど生の食材を食べる

もっとも研究が進んでいるのがこの方法です。
米オハイオ州立大学のRita Mirondo氏とSheryl Barringer氏がJournal of Food Science誌に発表した研究によると、ニンニクを食べた後の息に含まれる臭い成分(アリルメチルスルフィド)の濃度は、生のレタスやリンゴを食べることで30分以内に約半分まで減少したそうです。

研究チームは、生の野菜や果物に含まれる「酵素」と「フェノール成分」がそれぞれ働き、酵素が臭いの元となる化合物を分解し、フェノール成分が揮発性の臭い物質を分解しているのではないかと考察しています。

ネギはにんにくと同じ硫化アリル系の成分が原因なので、この効果はネギにも応用できると考えられます。
特にりんごは、皮とその周辺に「アップルフェノン」と呼ばれるポリフェノールを多く含み、これが臭いを抑える働きを持つとされているため、皮ごと食べる・すりおろすのがお勧めです。

2. 食前に牛乳を飲む

アリシンはタンパク質と結びつきやすい性質があります。
そのため、食前にタンパク質を含む牛乳を飲んでおくと、臭いの元になる前にアリシンの働きを抑えられます。

ポイントは「食後」ではなく「食前」に飲むことです。
低脂肪乳の方がタンパク質含有量が多く、より抑える力が強いとされています。

3. 緑茶を飲む

緑茶には抗菌作用があります。
含まれるポリフェノール(カテキン)が口臭を発生させる細菌の活動を妨げ、臭い物質そのものが作られるのを抑えてくれることがわかっています。
硫黄化合物を直接分解するというより、口腔内細菌へのアプローチという点が他の方法とは違うところですね。

4. パセリを食べる

食後の対策としては、パセリに含まれる成分が臭い分子を分解し、消臭剤のような役割を果たすとされています。
焼き鳥やステーキの付け合わせにパセリが添えられているのは、単なる彩りだけでなく理にかなった組み合わせだったんですね(^^

5. ヨーグルト(研究中)

前述のバリンジャー氏らは、牛乳と同じ乳製品であるヨーグルト、特にタンパク質含有量の多いギリシャヨーグルトにも同様の消臭効果があるのではと予想しています。
ただし、この効果自体はまだ科学的に詳しく検証されていない段階とのことです。
今後の研究が進むのを楽しみに待ちたいところです。

消臭方法の比較まとめ

それぞれの方法を、タイミングとメカニズムで整理すると以下のようになります。

方法 タイミング メカニズム
りんご・レタス(生) 食後すぐ 酵素とポリフェノールが臭い成分を分解
牛乳 食前 タンパク質がアリシンと結合し無臭化
緑茶 食後 カテキンの抗菌作用で臭い産生を抑制
パセリ 食中・食後 成分が臭い分子を分解
ヨーグルト 食前(研究中) タンパク質による無臭化(未検証)

ネギの臭いは口の中だけでなく血液を通じて肺から出てくるため、ガムやマウスウォッシュだけでは限界があります。
食前の牛乳、食後のりんごや緑茶をセットで取り入れるのが、現時点で一番効果を期待できる組み合わせです。

まとめ

調べてみて意外だったのは、臭いが血液に乗って肺から出るという事実です。
てっきり口の中さえきれいにすれば解決すると思っていたので、歯磨きやガムだけでは根本的な解決にならないという点は目からウロコでした。

りんごとレタスの研究はもともとにんにくを対象にしたものなので、ネギにそのまま当てはまるかは少し気になるところです。
とはいえ、ネギ・玉ねぎ・にんにくは同じ硫化アリル系の成分が原因なので、応用できる可能性は高いと自分は思っています。
ネギそのものを対象にした研究はまだ少なそうなので、今後さらに研究が進んでほしいところです。

以上となります。
個人的には、焼き鳥屋でねぎまを食べた後は、りんごジュースか緑茶で締めるのを習慣にしようと思います。
ネギの臭いが気になっていた方は、ぜひ試してみてください(^^
それではお疲れさまでした。

出典・参考リンク

記事執筆にあたり、以下の情報源を参考にしています。
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  • Mirondo, R. & Barringer, S., Journal of Food Science(ニンニク臭に関する研究)
  • allabout.co.jp「ニンニクの臭いと健康効果」関連コラム
  • delishkitchen.tv「にんにくの臭いを消す方法」関連コラム
  • oggi.jp「口臭ケア」関連コラム
  • eat-treat.jp「ねぎ」コラム
  • biteki.com「ニンニクの臭い対処法」コラム