HULFTのファイル転送時にエラーが発生した場合の調査手順(原因切り分け)

概要

今回はHULFT集信&配信(utlsend,utlrecv)にてエラーが発生したときの原因特定方法を紹介していきます。

HULFTの異常終了は、原因が多岐にわたり切り分けが難航することがあります。
例えばネットワークが悪かったり、HULFT定義自体が間違えていたりと結構厄介なんですよね。。。

ここでは手順に沿って誰でも原因の切り分けができるよう書いてみたので、良ければ見ていってください。

当たり前ですが、この手順はあくまで私がやってる手順です。
環境によってはやってはいけない手順があるかもしれません。
一つ一つ理解して、自己責任で行うようお願いします。

目次

手順

1.HULFTエラーコードを確認する

utllistを使用し、エラーコードを確認します。

もしエラーコードが書いてあれば、そのエラーコードをGoogleで検索し、
その原因にあった調査をします。

コマンド

1
utllist [-r,-s ] -f [HULFTID] -from [日付(YYYYMMDD)] -to [日付(YYYYMMDD)]

1
utllist -r -f SND001 -from 20251210 -to  20251212
<オプション>
  • [-r,-s]:確認する履歴
    • -r:集信履歴の確認
    • -s:配信履歴の確認
  • -f:履歴を確認したいHULFTID
  • -from:指定した日付以降を確認(例:20251210以降の履歴を確認 )
  • -to:指定した日付以前を確認 (例:20251212以前の履歴を確認)

2.utlcheckを飛ばす

1のエラーコードの内容を確認しそれでも異常終了する場合、
utlalivecheckコマンドでHULFTが通信可能な状態であるか確認します。

このコマンドはHULFT版のpingみたいなものです。

コマンド

1
utlalivecheck  -h [ホスト名]  -p [ポート番号] 

1
utlalivecheck  -h HOSTNAME  -p 3333
<オプション>
  • -h:確認したいホスト名
  • -p:確認したいポート番号
  • 通信可能
    • 3-1を確認
  • 通信不可能
    • 4-1を確認

3-1.ネットワークレベルの疎通を確認

3が通信できない場合、ネットワークレベルの疎通確認としてpingとtracerootを実行します。

ping

コマンド

1
ping -c [接続回数] [ホスト名 or IPアドレス]

1
ping -c 5 HOST1

traceroot

コマンド

1
traceroute -p [ポート番号] [ホスト名 or IPアドレス]

1
traceroute -p 1234 HOST1
pingはポートを閉じていると失敗します。
pingが失敗してもtracerouteまでは試しましょう!
  • 接続できない場合
    • ネットワーク周りの設定(FWなど)を見直しましょう
    • 相手側の端末が起動しているかを確認しましょう
  • 接続できた場合
    • 自分のHULFT定義が間違えている可能性があります(4-1を確認)

4-1.HULFT定義を見直す

念のためHULFT定義が正しいか確認しましょう。

確認するポイントは下記のとおりです。

  • 確認ポイント
    • 詳細ホストの定義ミス
    • 転送グループの定義ミス
    • 集信&配信情報の定義ミス
    • ジョブの定義ミス

4-2.ループバックテストを行う

4-1でHULFT定義に間違いがない場合、
自分に対してHULFTの集配信を行いHULFTが正常に動作しているか確認します。
設定手順は下記です。

  • 設定手順
    • 1.詳細ホストに自分のホスト名を設定
    • 2.テスト用の転送グループを作成し、1の詳細ホストを設定
    • 3.テスト用の集信定義を作成し、2の転送グループを設定
    • 4.テスト用の配信定義を作成し、2の転送グループを設定
環境によっては、上記の設定では不足している可能性があります。
必ず開発環境などで試しましょう
  • 正常終了の場合
    • 相手側のHULFT定義が間違えている可能性があります
  • 異常終了の場合
    • HULFTの基本設定を間違えている可能性があります

締め

こんな感じで調査をすれば、大抵の問題は解決できます。

色々と原因はありますが、ある程度の手順化をしてしまえば誰でも調査できます。
特定の人しか調査できないではなく、誰でも調査できる仕組みを作りましょう!

以上となります。
調査は手順化して新人にもできるようにしておきましょう!
お疲れさまでした。